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『ローマの休日』や『風と共に去りぬ』といった名作映画には、ネイティブがよく使う定番の会話表現がたくさん登場します。
このシリーズでは、決まり文句や名ゼリフを少し変えた表現まで、現代の自然な会話でも使えるものばかりをピックアップしてお届けします。
●『誰が為に鐘は鳴る』●
映画のあらすじ:
スペインの内戦に参戦したロバート・ジョーダンは、パブロがリーダーを務めるゲリラ部隊に協力を要請します。そこで、両親をファシストに殺された娘マリアと知り合い恋に落ちます。ロバートは、本来の任務である橋梁の爆破計画を実行するために、自分を犠牲にして仲間を逃がします。
◆シーン3◆
ロバートが、ゲリラ部隊のフェルナンドから「なぜ他の国のためにそこまでやるのか」と問われています。男気を感じさせる返事を返すロバート。
Fernando: Tell us, Ingles, why have you come so far to fight for our Republic?
Robert : A man fights for what he believes in, Fernando.
ジョー : 教えてくれ、イギリスさんよ。なぜこんな遠くまでやってきて、この国のために戦うんだ?
ロバート: 男は自分の信じるもののために戦うものさ、フェルナンド。
A man...は「男というものは……」というニュアンス。A man's got to do what a man's got to do.(男には、やらなきゃいけないことがあるのさ)も、似たような意味の決めゼリフです。現代では、A person...(人というものは……)と表現するほうが適切でしょう。
◆例文◆
A: Are you organizing another protest? You got arrested last time.
B: A person fights for what he believes in. We can't let this government keep doing what it's doing.
A: また抗議活動を組織しようとしているの? この前逮捕されたのに。
B: 人は自分の信じるもののために戦うものさ。政府が今やっていることを続けさせるわけにはいかないんだ。